はじめに
この記事の要約
- 精神障害(精神疾患・こころの病気)や発達障害(神経発達症)を抱える人が精神保健福祉士の資格を取得した場合、いくつもの困難さが待ち受けている。
- その困難さは、精神保健福祉士になった精神障害者・発達障害者自身が解決しないといけないものだけでなく、その人の周りにいる人々やその人が置かれた環境にあるものもある。
- 精神障害や発達障害当事者の精神保健福祉士は、今後日本の精神保健医療福祉に欠かせない存在になりうる。そのために社会が当事者の精神保健福祉士をより受け入れるべきである。
この記事をぜひ読んで欲しい人
- 精神保健福祉士になりたい精神障害や発達障害の当事者
- 周りに精神保健福祉士の資格を取ろうとする精神障害者や発達障害者がいる支援者
- 精神障害や発達障害を持ちながら現に活動する精神保健福祉士
精神保健福祉士になった後にも難しさはある
私は7月9日に次のブログ記事を公開した。
この前回の記事では、精神障害(精神疾患・こころの病気)や発達障害(神経発達症)を持つ人が精神保健福祉士(MHSW・PSW)を目指す場合に、この資格を取得する前の段階からある様々な難しさについて、私の考えを述べた。
ただ精神保健福祉士の資格取得後にも、当然ながら「高い壁」のような困難さが待ち受けている。自ら対策して乗り越えるべき壁だけでなく、現状では自分の力だけではどうしようもない「果てしない壁」も存在する。
今回の記事は、私の経験を踏まえて、このことについて私見を述べる。
なお当ブログ記事は、以前投稿した以下の2つの記事について、現状を踏まえて新たに書き直したものの1つである。
この記事のこの後の流れ
2ページ目:本人自身にある困難さ
精神保健福祉士の資格を取得できた精神障害や発達障害の当事者が直面する「自分自身にある難しさ」について、3つ取り上げて説明している。
3ページ目:自らの周りや環境にひそむ困難さ
精神障害者・発達障害者の精神保健福祉士の周りにいる人々やその人がいる環境にある難しさについて、3つ取り上げて述べる。
4ページ目:終わりに
これまでの話をまとめるとともに、精神障害や発達障害の当事者で精神保健福祉士の資格を取るかどうか検討している人に向けて私のメッセージを書いている。
それから当事者の精神保健福祉士がより活躍できるようにするために、社会の側に伝えたいことを述べている。
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