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資格取得前に直面する4つの壁|精神保健福祉士になりたい精神障害・発達障害の方へ①

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精神保健福祉士になるまでに直面しがちな「4つの壁」

精神障害や発達障害の方が精神保健福祉士の資格取得を目指す場合、以下の4つの壁に直面しがちだと考える。

  1. 学校選びの壁
  2. 学習を継続する壁
  3. 実習に関する壁
  4. 国家試験に向けた壁

以下、この4つを具体的に説明する。

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①学校選びの壁―合理的配慮や良好な学習環境作り

通学制か通信制かどちらにするか

精神保健福祉士を目指す精神障害や発達障害の方がまず悩みそうなことは、「学校選び」である。
病気・障害の有無に関係なく、精神保健福祉士を目指す人の多くが、保健福祉系大学や専門学校に入学する。その際通学制か通信制のどちらかを選ぶ。

おそらく当事者の大半がここで悩むことになる。次のように思う人もいるだろう。

  • 「無事に卒業できるだろうか」
  • 「病気・障害を抱えながら学習を続けられるだろうか」

通学制の学校の場合、原則として毎日学校に通い勉強することになる。そこで毎日通学できるかどうか自体が課題になる。精神障害や発達障害の当事者の中には、毎日の通学はペースが早過ぎて体調を崩す人もいるだろう。

それに加えて、一緒に学ぶ他の学生とうまく関われるかどうかという問題もある。実際にコミュニケーションや社会性に課題のある当事者もいる。

一方、通信制の学校に通う場合、自分のペースかつ好きな場所で学べる。新型コロナウイルスの流行を経た近年は、テキストだけでなく動画視聴による学習を取り入れる学校が増えた。

ただし、スクーリング(対面の集中講義)を必須とする学校が多い。そこで次のような課題が考えられる。

朝から夕方まで、最後まで集中してスクーリングを受講できるのか

それと、入学後の履修の流れは、学校によって異なる。学校ごとに定められたカリキュラムに沿って段階的に履修を進めることになる。とりわけ通信制の学校では、履修の流れをよく確認して学習計画を立てないと、後で以下の事態に陥るかもしれない。

  • 「予定通りに実習を受けられない」
  • 「単位不足で学校を卒業できない」
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学校が提供する「合理的配慮」

精神障害や発達障害の当事者にとって、学校側からの「合理的配慮」は特に気になるはずである。通学制・通信制のどちらを選んでも、学校側と合理的配慮についてよく話し合う必要がある。

学校によっては、入学前の事前相談を受け付けるところもある。その場合、当事者は事前相談の結果を学校選びの参考にできる。

入学後に合理的配慮やその他必要な学習支援を十分受けられるかどうかが、無事卒業できるどうかを大きく左右する。病気・障害の開示や合理的配慮に関する話し合いは、できれば入学後ではなく入学前の早い段階で行うことをおススメする。

自身の病気・障害について学校に開示しない場合は、当然ながら「合理的配慮」は一切受けられない。あくまでも学校からは健常者として扱われる。

配慮が前提とされないことによる不利益はいくつもある。もちろん自らの病気・障害の開示はご自身の判断だが、私としては開示することを勧めたい。

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②学習を継続する壁―体調管理とどう両立させるか

学習のモチベーションを保てるか

病気・障害の有無に関係なく、入学後に直面する大きな悩みといえば、学習を続けられるかどうかだろう。特にこれは通信教育を受ける学生に大きく関わる。

通信制の学校の場合、自分のペース・好きな場所で学べるがゆえに、十分な学習意欲を保てないとどんどん学習ペースが遅くなる。中には学習が止まって再開できず、学校を中退する人もいる。

その対策としては、他の学生との交流や情報交換をすることが考えられる。

それと自宅では集中して学習できない人は、近所のカフェやファストフード店、自習可能なスペースのある図書館など、外で勉強を進める選択肢がある。

もちろん通学制の学校の学生も、毎日通学できるだけのモチベーションが必要である。授業を楽しめるようになれば、学習の意欲を保てるかもしれない。

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心身の調子をどう安定させるか

上記に加えて、精神障害や発達障害を抱える学生特有の問題として、体調管理が挙げられる。学習意欲とともに心身の調子を維持することは簡単ではない。体調が大きく悪化し勉強が止まるリスクが常につきまとう。

例えば早め早めに学校や主治医に相談するなどの対策が考えられる。通学制の学生の場合は、できれば次のような事態は避けたい。

  • 授業の欠席が重なり必要な単位を落とす
  • 長期欠席状態になる

一方通信教育の場合は、「調子が悪い時は無理に勉強しない」対策が取れる。ただし、履修期間の延長をあらかじめ想定した学習計画を練ることが前提である。

例えば通信制大学の学生の場合、次のような学習計画が考えられる。

  • 4年間で可能な限り単位を取り、取り切れなかった分があれば履修を延長する
  • 6年かけて無理なく確実に履修する
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③実習に関する壁―実習先の理解だけではない

実習時の心身の負担を少しでも減らしたい

精神保健福祉士資格課程の学習が進んだ学生は、多くが実習を受ける。通常は障害福祉サービス事業所と精神科医療機関のそれぞれで、計2回実習を受ける。

実習はただでさえ負担が大きい。実習中は毎日朝から夕方まで実習先に通う。それと空き時間を使い、実習簿を記入する。

どの実習生にも体力・気力が求められるが、精神障害・発達障害の当事者の場合は、なおさら体調管理に気を遣わなければならない。心身への強い負担によって体調を崩さないように対策を考えたい。

場合によっては、次のような「実習中の体調不良を見越した実習計画」を立てる必要がある。

  • 1日当たりの実習時間数を少し減らす
  • 1~2日は休んでも支障が出ない形で実習期間を設定する

精神保健医療福祉の現場で一定の実務経験がある方は、実習が免除されることもある。詳細は事前に学校に確認してほしい。

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実習先の理解を得られるか

精神障害・発達障害の当事者が実際に実習を受ける場合、「実習先の理解が得られるかどうか」が実習の成功・失敗を大きく左右すると思われる。

もしそれが十分でなければ、実習中に病気・障害による困りごとが起こっても実習先に相談しづらい。困りごとを溜め込んだ結果、実習途中に心身の調子が悪化してしまい、実習中止のリスクにもなる。

こうならないように、実習前に学校側や実習先の施設とよく話し合うべきである。それが

  • 困った時に行う実習先・自分自身それぞれの対応の整理
  • 病気・障害特性に配慮した実習プログラム作り

にもつながるはずである。

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自らの障害特性の理解も必要

実習段階に進む精神障害・発達障害当事者は、自らの病気や障害について、実習前の段階からよく理解を深める必要がある。

  • 「この場面なら十分対応できそう」
  • 「これはどうしても苦手」

など、事前に病気・障害の特性を理解できていれば、実習中のトラブルを回避できることがある。または万一トラブルが起きたとしても、大きくならずに済む可能性がある。

実習先の利用者とのやり取りが上手くできずに大きな迷惑を掛けることや、実習先の職員の指示を理解できず支援プログラムに支障をきたして、実習中止や不合格にならないようにしたい。

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④国家試験に向けた壁―強い負担を乗り越えて無事合格できるか

心理的ストレスにどう耐えるか

実習を終えた学生は、残りの学習を済ませ、学校卒業や精神保健福祉士国家試験の受験の段階に進む。ここで大きな壁になりうるのは、やはり国家試験に無事合格できるかどうかである。

国家試験は、事前に十分勉強できていれば極端に難しいことはない。しかし多くの学生は試験対策の段階から強い心理的ストレスに耐えることになる。

多くの受験生は、以下のことを考えながら試験対策を行うことになる。

  • 「この項目はよく出題されるが難しい」
  • 「この項目も覚えないと…」

精神障害や発達障害を持つ学生の中には、病気・障害の影響でストレスに弱い人もいる。もし同じ境遇にいる学生や経験者が身近にいれば、その人に相談することが1つの対処法になる。

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国家試験当日に実力を出し切れるか

国家試験当日は、どの受験生もかなり強い緊張感・ストレスに襲われながら受験する。

普段と違う環境が苦手な一部の精神障害・発達障害当事者にとっては、国家試験の会場はかなり苦痛だろう。解答すること以前に試験会場にいること自体がしんどいかもしれない。

そのような状況の中でも、自らがこれまで学んできたことをすべて出すことが求められる。逆にこの状況を乗り切れば、精神保健福祉士になるチャンスが生まれる。

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