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【鉄道運賃割引】お持ちの精神障害者保健福祉手帳に「運賃減額欄」はありますか?

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  • 2025年2月24日更新
    • より記事を読みやすくするために本文・見出しを一部加筆・修正しました。
      • 本文の文字修飾の追加
      • 本文中に外部リンクの追加
    • 「精神障害者保健福祉手帳の様式例」の画像を追加しました。
      • それに伴い参考文献を追加しました。
    • 既存ブログ記事のリンクの追加
      • 記事最初の部分にもリンクを追加しました。
    • その他更新
      • 「タグ」の追加
      • 広告の貼り替え
  • 2025年2月11日更新
    • より読みやすくなるように本文を一部修正・加筆しました。
      • 「当記事の要点」部分の一部文面の修飾
    • 「参考:2025年4月以降のJRグループ・大手私鉄の対応(2025年1月23日時点)」の部分の記述を表に置き換えました。
      • 補足部分は別途表の下にリストで表示しています。
    • 「『運賃減額欄』は追記可能」の部分に画像を追加しました。
  • 2025年2月12日更新
    • 相模鉄道(相鉄)の「運賃減額欄」に関する対応を追記しました。
      • 当記事の初出段階では記載していませんでした。おわびします。
      • この追記に伴い、参考文献も追加しました。

はじめに

当記事の要点

  • 一部の鉄道事業者で精神障害者対象の運賃割引サービスを受けるためには、「運賃減額欄」の記載がある精神障害者保健福祉手帳を提示する必要がある。
  • 「運賃減額欄」の記載がない精神障害者保健福祉手帳をお持ちの場合、自治体の窓口等で手続きすれば「運賃減額欄」を追記できることが多い。
  • 「運賃減額欄」のない精神障害者保健福祉手帳では運賃割引が受けられない鉄道事業者があることや、「運賃減額欄」の追記手続きの存在をより周知徹底する必要がある。
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障害者手帳に記載される「運賃減額欄」

「運賃減額欄」とは

精神障害者保健福祉手帳(紙手帳タイプ)の様式例
精神障害者保健福祉手帳(紙手帳タイプ)の様式例。「内面左」下部に「運賃減額欄」がある。
出典:厚生労働省(2024)「精神障害者保健福祉手帳制度実施要領について」(2025年2月24日アクセス)p16
精神障害者保健福祉手帳(カードタイプ)の様式例
精神障害者保健福祉手帳(カードタイプ)の様式例。「表面」下部に「運賃減額欄」がある。
出典:厚生労働省(2024)「精神障害者保健福祉手帳制度実施要領について」(2025年2月24日アクセス)p17

いわゆる「運賃減額欄」は、正式名称を「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄」といい、一部の公共交通機関の障害者運賃割引サービスを受けられるように各種障害者手帳に記載されている。

身体障害者手帳・療育手帳には以前から「運賃減額欄」の記載がある。一方精神障害者保健福祉手帳には、最近までこの「運賃減額欄」の記載がなかった。

ただし最近発行された精神障害者保健福祉手帳の中には、この「運賃減額欄」が記載されている場合もある。現在の精神障害者保健福祉手帳は、発行自治体や発行時期によって、「運賃減額欄」の記載があるものとないものの2種類が混在している。

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「運賃減額欄」の記載の意味

「運賃減額欄」には「旅客運賃割引区分」と呼ばれる「第1種」または「第2種」の記載がある。精神障害者保健福祉手帳の場合、1級が「第1種」、2級・3級が「第2種」になる。

例えば和歌山県(2024)では、令和6年(2024年)12月より「運賃減額欄」が追加された精神障害者保健福祉手帳を交付している。
それと東京都(発行年不明)では、令和7年(2025年)4月より、「旅客運賃割引区分」が追加された新様式の手帳を交付するとのことである。
それまでは旧様式の手帳に「旅客運賃割引区分が記載されたシール」を貼り付けたものを交付するとのことである。(令和6年(2024年)12月から令和7年(2025年)3月までの対応)

この2つのうち、「第1種」の方が割引を受けられる場合が多い。JRグループなど一部の鉄道事業者では、「第1種」の障害者手帳を提示すれば、介助者を含めて運賃割引が適用されることがある。逆に「第2種」の手帳では、介助者同伴でも割引が適用されない。

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「運賃減額欄」と運賃割引の関係

今後JRグループなど大手鉄道事業者の一部では、2025年4月までに精神障害者保健福祉手帳所持者への運賃割引が始まる。ただしこの手帳に「運賃減額欄」の記載があることを割引の要件とする鉄道事業者もある。(JRグループ 2024)

したがってこの割引要件のある鉄道事業者では、「運賃減額欄」のない精神障害者保健福祉手帳を提示しても運賃割引を受けられない。

もちろん先行して精神障害者保健福祉手帳所持者に対する運賃割引を導入した鉄道事業者など、「運賃減額欄」の記載を運賃割引の要件としないところもある。

例えば大阪メトロ(発行年不明)では、2025年1月19日の中央線の夢洲駅への延伸開業と同時に精神障害者保健福祉手帳所持者への運賃割引を導入した。同社では現在のところ「運賃減額欄」の記載を割引の要件とはしていない。

「運賃減額欄」が必要「運賃減額欄」が不要
JRグループ大阪メトロ*1
東急☆京阪
東武阪急
西武阪神
小田急南海
京急☆近鉄*2
京成★名鉄
東京メトロ☆西鉄
相鉄
(2月12日追記)
筆者が各社ホームページ等を参照した上で作成
  • 上表の補足
    • ☆:2025年1月23日時点では、精神障害者保健福祉手帳1級所持者のみ普通乗車券を割引
    • ★:2025年1月23日時点では、単独乗車時を含め等級に関わらず「運賃減額欄」のない手帳でも普通乗車券のみ割引
    • *1:2027年3月までの取り扱い・別途大阪市民に対する福祉割引措置あり
    • *2:2027年3月までの取り扱い

※京王電鉄:現在は1級の手帳のみ普通乗車券が割引。今後割引拡大予定で、別途案内するとのこと

割引制度の詳細・最新情報は各社Webサイトをご覧ください。

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