はじめに
玉石混交な「ピアカウンセラー」「当事者カウンセラー」
私は前回、「ピア・当事者カウンセラー」と「野良・自称カウンセラー」、臨床心理士・公認心理師の資格を持つ「(専門)カウンセラー」の3者の違いを解説し、「ピア・当事者カウンセラー」と「野良・自称カウンセラー」が別物であることをお伝えした。
前回の記事の投稿後、一定の反響があった。記事の内容に賛同してくださる方や、丁寧なご意見をくださる方がおられた。
そこで今回の記事は、前回の続きとして、いただいた声を踏まえ、私が思う真っ当な「ピア・当事者カウンセラー」かどうか見分けるための4つのポイントを説明する。
なお、前回の記事をまだお読みでない方は、先にそちらを一読されることをおススメする。
この記事を読む際の留意点
前回の記事と同様に、この記事は1人の「ピア・当事者カウンセラー」経験者として作成した。
私自身は臨床心理士や公認心理師といった高度な心理系資格を持っていないが、社会福祉士と精神保健福祉士という対人援助に関わる福祉の資格を持つ。それに「障害者ピアサポート研修」(基礎・専門・フォローアップ)をすべて受講した経験がある。
この記事の要旨
- 良いピアカウンセラーや当事者カウンセラーかどうかを見分けるためには、少なくとも以下の4点に着目すべきだと考える。
- カウンセラーの病気・障害の経験
- カウンセラーの実務経験
- カウンセラーが所持する資格および研修の受講歴
- カウンセラーの取り組みを支える体制について
- このような見分ける基準が広まれば、優れたピア・当事者カウンセラーの取り組みが社会に広まるきっかけになりうる。
この記事を特に読んで欲しい人
- ピア・当事者カウンセラーへの相談を希望する病気・障害当事者
- 精神疾患・精神障害や発達障害(神経発達症)の方を含む
- 実際にピア・当事者カウンセラーとして活動されている方・今後活動したい方
- その他「ピア・当事者カウンセラー」に関心を持つすべての方
- 臨床心理士や公認心理師の資格をお持ちの方
- その他対人援助に関わる医療福祉関係者
この後の流れ
2ページ目:「ピアカウンセラー」「当事者カウンセラー」の見分け方(私見)
私が考える真っ当な「ピア・当事者カウンセラー」の見分け方について、4つのポイントを挙げて具体的に解説する。
3ページ目:当記事のまとめ
2ページ目で取り上げたことを簡潔にまとめ、ピア・当事者カウンセラーの現状について、思うことを述べている。最後までお読みいただけると嬉しい。
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