航空各社(国内線)の障害者運賃割引の状況
航空各社の状況まとめ
2025年6月現在、日本の主な航空会社における国内線航空運賃の障害者運賃割引は以下の通りである。
- JAL(日本航空)グループ:「ディスカウント方式」の「障がい者割引」(各種運賃からさらに20%割引)
- ANA(全日本空輸・全日空)グループ:「障がい者割引運賃」の設定(2026年5月18日搭乗分まで)
- その他航空各社(スカイマーク・ソラシドエア・AIR DO・スターフライヤーなど):「障がい者割引運賃」の設定
これ以降はJALグループ・ANAグループに絞ってそれぞれ詳しく取り上げる。



JAL(日本航空)グループの障害者割引制度
JALグループの「障がい者割引」は「ディスカウント方式」である。以下の5つの運賃種別の価格からさらに20%割引される。
- フレックス
- セイバー
- スペシャルセイバー
- 往復セイバー
- プロモーション
この「ディスカウント方式」の特長は、割引済みの運賃からさらに割引されることである。早期予約割引系運賃やセール運賃と「障がい者割引」をうまく組み合わせれば、かなり安くJALグループ便を利用できる。
例えば「スペシャルセイバー」(いわゆる早期予約割引・早割系の運賃)や「プロモーション」(期間限定のセール運賃)といった割引運賃からさらに20%割引になる。
ただし予約期限・予約変更・マイル積算率はもともとの運賃種別のルールに準じる。これらが通常より優遇されるわけではないことに注意が必要である。
「スペシャルセイバー」+「障がい者割引」の運賃で予約した航空券を変更することはできない。払い戻しは出発までの日時に応じた取消手数料がかかる。
ANA(全日本空輸・全日空)グループの障害者割引制度
ANAグループには運賃種別に「障がい者割引運賃」および「プレミアム障がい者割引運賃」の設定がある。普通席利用時は「障がい者割引」を、プレミアムクラス利用時は「プレミアム障がい者割引運賃」をそれぞれ利用できる。
この2つの運賃の特徴は以下の通りである。
- 搭乗当日まで予約・販売されている。
- 区間に応じて「ANA FLEX」「プレミアム運賃」から大幅に割引される。(おおむね半額程度)
- 「ANA FLEX」「プレミアム運賃」とは違い、時期に関わらず運賃が一定である。
- マイル積算比率:「障がい者割引運賃」は100%・「プレミアム障がい者割引運賃」は150%
- 予約を取り消す場合、出発時刻前であれば取消手数料がかからない(払戻手数料のみかかる)
- 出発時刻以降の取消手数料は「運賃の約20%相当額」
「障がい者割引運賃」「プレミアム障がい者割引運賃」は、直前購入可能な「ANA FLEX」「プレミアム運賃」がそれぞれ基になる。しかし運賃が時期に関わらず変動しないため、「多客期」かつ直前購入でも空席があれば、通常より安い運賃で搭乗できる。
またマイル積算比率も「障がい者割引運賃」は「ANA FLEX」と、「プレミアム障がい者割引運賃」は「プレミアム運賃」とそれぞれ同じである。





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