【初めての人向け】精神障害者保健福祉手帳の解説①―手帳制度の概要

はじめに

当記事の要旨

• 精神障害者保健福祉手帳は、一定の精神疾患や発達障害（神経発達症）によって日常生活・社会生活に支障が出ている人が取得でき、生活を支援するための様々な制度・サービスが利用できる。
• 精神障害者保健福祉手帳は、「等級の大まかな目安」「手帳を持つメリット」「取得方法」など、事前に理解しておきたいことがいくつかある。
• 今後も精神障害者保健福祉手帳の存在・正確な情報を提供することで、必要な人がこの手帳を取得しやすい環境作りに努めたい。

当記事を読んで欲しい人

• 精神障害者保健福祉手帳について知らない人・名前を初めて聞いた人
• 精神障害者保健福祉手帳の取得を検討している精神疾患・発達障害当事者
• 精神障害者保健福祉手帳について説明・案内したい医療・福祉関係者

当記事について

日本では何らかの障害のある人に対して「障害者手帳」を発行している。この「障害者手帳」は以下の3種類がある。

1. 身体障害者手帳：視覚・聴覚・肢体不自由など身体の障害
2. 療育手帳：知的障害
3. 精神障害者保健福祉手帳：精神疾患（発達障害含む）

このうち、統合失調症・双極性障害・うつ病といったいわゆる「こころの病気」に対して発行されるものは、「精神障害者保健福祉手帳」（精神障害者手帳）である。

この手帳について、ひょっとしたら以下のように感じる人もいるかもしれない。

• 「名前自体を初めて聞いた」
• 「名前は知っているけど、正直よく分からない」
• 「作ろうかどうか迷っている」

このブログ記事では、この精神障害者保健福祉手帳のことを初めて聞く人・あまりよく分からない人・迷っている人向けに、だいたいの内容をできるだけ分かりやすく説明する。

一部「取り上げる必要はあるがやや難しい」と思われる内容もある。これについては区別できるように文字の背景色をグレーに変更している。

当記事のこの後の流れ

2ページ目：精神障害者保健福祉手帳とは

精神障害者保健福祉手帳について、対象者・等級・手帳を持つことによるメリット・取得方法を中心に説明している。

3ページ目：まとめ

当記事の内容をまとめるとともに、精神障害者保健福祉手帳の存在や正確な情報を提供することで、よりこの手帳を取得しやすい社会作りにすべきという趣旨のことを書いている。

当ブログ「福祉ウォッチャーT」では、過去にも以下のような「精神障害者保健福祉手帳」関連の記事をいくつか投稿済みです。ただいま最新の状況を盛り込みつつ、より読みやすくなるようにリニューアルしています。当記事はその一環です。

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