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精神障害者保健福祉手帳を持つと使える各種制度・サービスと実際に持ってみて

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まとめと今後

現状でも一定の制度・サービスを受けられる

私は現状でも精神障害者保健福祉手帳による支援制度・サービスを一定程度受けている。特に駐車料金や施設入場料の割引は、個人的には非常にありがたく活用させてもらっている。

特に一定の配慮があれば就労できる人にとっては、精神障害者保健福祉手帳を持つことによって活用できるサービスが多いと思う。就労に際して様々な支援やサービスを受けられる。それと通勤にかかる交通費が安くなる場合もある。

今後もう少し支援を拡充して欲しいとも思う

とはいえ、精神障害者保健福祉手帳を持つことによって受けられる支援制度・サービスが、もう少し増えて欲しいとも私個人は思っている。

公共交通機関の運賃割引制度は今後拡充される予定である。精神障害者割引制度をまだ導入していないJR各社や一部の大手私鉄も、今後導入する話は以前私もブログにまとめた。

それであれば高速道路・有料道路の精神障害者割引も今後早期にやって欲しい。すでに身体障害者手帳・療育手帳所持者に対しては一定の条件の下割引をしている。

次に医療費助成がより拡充されればすごくありがたい。私が住む自治体でも、2級の精神障害者保健福祉手帳所持者に対する医療費助成の対象を、精神通院医療以外(いわゆる他科診療)にも広げて欲しい。

医療費を支払うのは結構大変である。私が以前新型コロナウイルスに感染して内科を受診した時も、医療費の支払いに結構難儀した記憶がある。

さらに1級だけでなく2級の精神障害者保健福祉手帳所持者にも、自動車税の減免があればすごくありがたい。年1回とはいえ自動車税の負担が結構大きいからである。

私は自動車がないと移動が不便な地域に住む。現に路線バスが廃止された。代替交通としてデマンドタクシーがあるものの使いづらい。日常生活・社会生活に車がどうしても必要である。

おわりに

国民の中には、「障害者手帳のサービスを受けるのはズルい」と考える人がいる。それと障害当事者の中には、「障害者手帳を持つことで『障害者』という烙印を押されてしまう」と感じる人もいる。私はどちらの考えも違うと思っている。

前者に関しては、記事の最初で述べた通り、精神障害者保健福祉手帳など障害者手帳を持つ人は、そもそも社会的に不利な状況にある。経済的な困窮や、生活や就労などあらゆる場面での差別・偏見・排除のリスクに直面している。

障害者手帳による制度・各種サービスは、その不利な状況を少しでも緩和するものであるが、根本的にその社会的不利が解消できるわけではない。

それでも本当に「ズルい」のだろうか。必要な支援を受けることが本当に悪いことなのだろうか。

それと後者に関して、障害者手帳を持つことは、確かに一定の障害を負っていることの証明にはなる。しかし障害者手帳の目的は、「障害者」のレッテル貼りや烙印を押すためではなく、自立や社会参加の促進である。

障害者手帳を持つことによって国や地方自治体から不利益な扱いをされることは基本的にはない。現に私は公的機関から手帳を持つことによって不利益な扱いをされたことは今までに一度もない。

それから民間で障害者差別や不利益な扱いを受けるケースは、残念ながら今も現実にある。中には相手に障害者手帳のことを伝えたり見せたりすることによって起こるケースもある。

しかしそれは現在障害者差別解消法等の法令に基づく問題になることをお伝えしたい。レッテル貼りや烙印押しを含めて、少なくとも法的には障害者差別・不利益な扱いは認められていないのである。

要するに、精神疾患等で現に困っている人が「精神障害者保健福祉手帳」を取得することや、手帳によって使える支援制度・サービスを自らの日常生活・社会生活に活用することは、法的にも社会的にも何も問題ない。

私は必要な人はこの精神障害者保健福祉手帳を取得して、自らの自立や社会生活に役立てて欲しいと思っている。

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