自閉スペクトラム症の子どもの生きづらさとその対策
子ども時代の生きづらさは大人になって増幅しうる
自閉スペクトラム症やその傾向のある人は、子ども時代の「生きづらさ」が大人になっても続くことがある。むしろ子ども時代に適切な支援を受けられなければ、大人になって「生きづらさ」が増幅する可能性すらある。
私の場合は発達障害の発見があまりに遅かったと思う。高校を卒業できず辞めることになり、その後も学校の中退を繰り返すことになった。それと引きこもった時期もある。
10年以上経った今も「生きづらさ」を抱えながら生活している。この影響か就職活動もまったく上手く行かなかった。今後もこの「生きづらさ」は消えないだろうと私は考えている。
今も主治医からは2次障害として「心因性うつ病」があるとのことである。それと私自身は当時の記憶がフラッシュバックするなど、PTSD的な症状もあると感じている。
自閉スペクトラム症による生きづらさを軽減するために
そういうわけで、子ども時代の「生きづらさ」は、できれば成人するまでに対策を講じたい。大人になるまでに上手く対策できれば、私自身のように「手遅れ」「取り返しのつかない状況」にならずに済むかもしれない。
自閉スペクトラム症の子どもとの関わり方について、私は本人の良いところ・努力を認めて伸ばすことが重要だと考えている。凹凸のうち凸の部分を活用する感じである。
もちろん本人のネガティブな部分も十分理解しなければならない。だがそれが障害特性だと、いくら頑張っても治すのは困難だろう。
それよりもポジティブな部分でこのネガティブな部分をある程度でもカバーできると、本人が今後生きやすくなるはずである。要は自閉スペクトラム症の子どもがすでに持っている強みを活かすことが、「生きづらさ」の軽減にとって大事ではないか。
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