居住支援をより良いものにするために
介護保険サービス・障害福祉サービスとの連携
要支援者に対する居住支援をより良いものにするために一つ挙げるとすれば、介護保険サービスや障害福祉サービスなど、様々な介護・福祉サービスとの連携だろう。
要支援者は居住支援を含む複数の生活支援サービスを受けながら生活することが多い。例えば一人暮らしの高齢者が受けると想定される支援は、居住支援だけではない。訪問介護・金銭管理・成年後見制度など、複数の支援サービスを受けながら生活を営む人もいる。それと単身の障害者の中には、居宅介護・就労支援などのサービスを組み合わせて暮らす人もいる。
要支援者が複数の生活支援サービスを受けながら生活する中で、居住支援以外のサービスを利用中に住まいに関わる問題が分かることがある。例えば以下のような例が考えられる。
一人暮らしの高齢者に対する訪問介護サービスの最中に、住居の修繕が必要な箇所が見つかり、訪問介護事業所から居住支援の担当者につなげる。
また居住支援を行っている最中に他の各種支援サービスの課題が判明することもある。
単身の障害者の自宅に訪問中の居住支援担当者が、その方の利用している就労継続支援事業所に関する悩みを聞き、本人の了承を得てその事業所に情報提供を行う。
ネットワーク作り
これらのようなやり取りは、日ごろから居住支援とそれ以外の各種支援サービスとの連携がしっかり行われているからこそできる。高齢者や障害者などへの支援が手厚くもなるのである。
要するに要支援者が受ける生活支援は居住支援だけとは限らない。少なくともよく併用される他の介護・福祉サービスとのネットワーク作りが必要だろう。このことが居住支援にとってもプラスになるのではないか。
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