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精神障害者保健福祉手帳の解説⑥――制度と心理・社会の両面から見たメリット【当事者視点】

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実際に精神障害者保健福祉手帳を持って良かったこと②――心理面・社会面

心理・社会面で良かった4つのこと

心理面や社会面でも、この手帳を持っていて良かったことが4つある。

  1. 「見えない障害」が可視化されること
  2. 支援や配慮が求めやすくなること
  3. 社会参加や日常生活のハードルが下がること
  4. 同じ手帳を持つ人との連帯が生まれること

ここでは、上記の4つを具体的に述べる。

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①「見えない障害」が可視化されること

精神障害・精神疾患や発達障害(神経発達症)は、外見から分かりにくい。「見えない障害」とも言われる。

精神障害者保健福祉手帳を持てば、少なくとも手帳がない状態よりは、日々の生活における困難や、配慮の必要性が社会的に認められ、伝わりやすくなったと思う。

「説明しても理解されにくい」状況が多少は和らいでいる。

②支援や配慮が求めやすくなること

①と関連するが、手帳があることで、職場や学校、行政機関などに支援を求めやすくなった。それに加えて、支援や配慮を求めることの心理的なハードルが下がったように感じる。

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③社会参加や日常生活のハードルが下がる

手帳を持つことで受けられる割引や助成などのサービスを通じて、少しは外出やイベントへの参加がしやすくなった。「外に出よう」「イベントに行こう」と思えるきっかけにもなり、社会とのつながりを保てている。その結果、社会からの孤立・排除をまぬがれている。

④同じ手帳を持つ人との連帯が生まれること

私は現実の場やインターネット(特にSNS)で、同じ手帳を持つ人とつながる機会がある。同じような悩みや経験を共有できることで、連帯が生まれている。

また、手帳を持っていること自体が、話題や共感のきっかけにもなる。「悩んでいるのは自分だけではない」と思え、孤立感の緩和や安心につながっている。

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