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【障害者・難病】「ピアサポート」とは-私の経験を踏まえて【当事者活動】

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私のピアサポート活動

私が過去に障害者ピアサポートグループで経験した主な活動

個別のピアカウンセリング

福祉施設の相談室を利用して、同じ精神疾患・発達障害当事者の話を個別に伺った。自分1人で当事者の相談を受けることが多かった。ただし相手のご希望で仲間のピアサポーターを加えて2人で相談を受けることもあった。なお話を伺う際は、傾聴・受容・共感が基本となる。

相談後に福祉施設の職員(精神保健福祉士)や仲間のピアサポーターに相談内容を共有した。またより良くピアカウンセリングを進めるためのアドバイスをもらうこともあった。もちろん必要に応じて相手には情報を共有することの承諾は得た。

経験談の発表

自分が精神疾患発達障害で苦しんだ経験を、他の障害当事者や支援者に共有する活動を行った。

事前に原稿を作り、打ち合わせの場で他のピアサポーターの前で原稿を読み上げて確認してもらった上で、当日発表する流れだった。もちろん他のピアサポーターからアドバイスをもらい修正・改良することもあった。

ときどきピアサポーターが複数で発表する際に、「Q&A方式」を使うこともあった。1人が質問して、他のメンバーが回答する形だった。

また後ほど述べる研修とセットで経験談を発表することもあった。例えばピアサポーターが経験談を発表した後、グループワークで経験談を聴いた感想や気づいたことなどを共有する、という形だった。

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医療・福祉等支援者向けの研修

精神疾患・発達障害の内容を扱う研修に講師役として参加した。

  • 「~されて嬉しかった」
  • 「~されて傷ついた」

などといった自分の経験談と併せて、

当事者の私が考えるより良い支援

について伝えた。

それとグループワークにも参加した。各ピアサポーターが手分けして各グループに入り、参加者の質問に可能な範囲で答えたり話題を提供したりした。

ピアサポーター養成講座の運営

私が所属していたピアサポートグループでは、毎年新しいピアサポーターを養成する講座を開催していた。私はその運営に積極的に参加した。

私が講座を受講した時は、専門職が主導で、ピアサポーターはあくまでも「手伝い役」だった。それを私が意見を出して、他のメンバーも賛同して下さったことから、ピアサポーターも可能な範囲で講座の運営をするようにした。

特にピアサポーターの希望者が一部の科目をメインで担当するようになった。私自身も専門職の支援を受けながら、自分が担当する講座の科目の資料を作成し、実際に講義を行った記憶がある。

あとは講座受講希望者の選考にピアサポーターが意見を出せるようにした。その人が実際に講座を修了して新しいピアサポーターとして活動するようになると、一緒に活動することになるからである。

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今も継続している活動

障害当事者会への参加

私は精神疾患発達障害の各当事者会それぞれ可能な範囲で現在も参加している。

立場的にはあくまでも「参加者の一人」だが、ピアサポートを経験したことと福祉の資格を持っていることもあり、私としては「ボランティア」に近い感覚で参加している。もちろん主催者が別にいるものの、主催者が困っている時に私がさりげなく「助け船」を出すこともある。

当事者会では、他の参加者の話を傾聴することをメインにしつつ、タイミングがあれば気づいたことを少し喋っている。自分に発言の番が回ってきた時は、簡単に近況報告をしたり今後やりたいことを伝えたりしている。

純粋なピアサポートとは言えないかもしれないが、ピアサポートで得た経験はそれなりに活きていると考えている。

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実際にピアサポートをやって良かったこと

自分自身が孤独・孤立せずに済んでいる

やはり同じような生きづらさ・悩みを持つ人と交流できることは大きい。また助け合いができることから、失われた自己肯定感がある程度蘇る効果もあったと思う。

「私自身も他の人のより良い人生に貢献できる」

と思えると、

「自分自身も役に立てる」

という気持ちになるのである。

ピアサポートがきっかけでやりたいことが見つかったこと

私はピアサポートをきっかけに福祉の勉強をして、実際に社会福祉士精神保健福祉士の両国家資格を取得した。ピアサポート活動精神保健福祉士の資格を持つ職員と一緒に活動するうちに、

「私自身も福祉の勉強をして、福祉の資格を取ろう」

と思い立ったのである。

ただしそれにより「純粋なピアサポート」ができなくなったと感じている。福祉の資格を活かして活動しようと思うと、当事者と「同じ立場」とは言い切れなくなるからである。

それでも私はピアサポーターと福祉専門職両方の立場を理解できるようになった。ピアサポート活動を「一歩引いた形で」捉えられるようになった。したがって私は福祉の資格を取得して良かったと思っている。

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