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鉄道の精神障害者運賃割引が本格導入→今後の影響は?【ニュース紹介3】

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精神障害者運賃割引がもたらす「障害間格差」と社会参加への影響

「障害間格差」を大きく埋めるキッカケにしたい

私は今回の各鉄道事業者の精神障害者運賃割引に関する発表を前向きに捉えている。細かく見ると

「単独乗車時は100kmを超えないと割引されない」ルール

など、今後改善すべき事項は確かにある。

しかしそれよりも大きいと私が感じたことは、少なくとも鉄道事業者の運賃割引に関する「障害間格差」が大きく改善されるということである。

精神障害者

「身体障害者・知的障害者なら利用できる制度・サービスが利用できない」

という状況に困ることもある。

その象徴の一つが「鉄道事業者の運賃割引」である。それが今後大きく変わることが決まったのである。

私はこの「障害間格差」をなくす流れをより強めることが非常に重要だと考えている。今回の件をその流れのきっかけにしたい。

幸いにもNHKなど報道各社がこの件をニュースにしている。ニュースを見て

精神障害者はこれまで鉄道運賃の割引対象外だった

ことを初めて知った人もいるのではないか。

「障害間格差」が残っていることを今一度社会に周知できれば、より多くの人がこの問題に関心を持ち、障害間格差解消の一助になると思われる。

一般の方を含めて社会が

精神障害者除外はおかしい

という雰囲気になれば理想である。

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精神障害者の社会参加をもっと応援して欲しい

もともと日本の精神障害者の中には、政府の「隔離収容」ともいえる施策を基に、精神科病院に入院する者も多くいた。その弊害により、現在日本では社会的入院・長期入院が社会問題になっている。実際政府はこの問題で国際的な批判を浴びた。

その問題を解消するために、政府や地方自治体は退院支援地域移行を進めている。

要は「なかなか社会参加できなかった」精神障害者の社会参加を公的に進めているのだが、障害間格差の改善・解消の流れが強まれば、この精神障害者の社会参加の流れにプラスに働く。

精神障害者が抱える社会の中での

  • 「暮らしづらさ」
  • 「生きづらさ」

が軽減されるのである。

私は上記の精神障害者の鉄道運賃割引開始による「障害間格差」是正の流れを活用して、精神障害者社会参加をさらに進めて欲しいと切実に願っている。

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