大阪関西万博におけるバリアフリーやアクセシビリティ
万博会場への「優先入場」について
少なくとも東ゲートについては、夢洲駅から地上に出た直後に優先入場口に続く通路がある。各種障害者手帳を持つ人は、通路付近にいる警備員に手帳を提示すれば優先入場口への通路に通してもらえる。
少なくとも優先入場完了までの段階では、個人的に気になる対応はなかった。私の前には車いすの方や目が不自由な方も並ばれていたが、特段トラブルなく手荷物検査を受けられていた。
パビリオンへの「優先入場」
私が訪問した英国館では優先入場口はあったものの、明確な案内はなかった。結局他の入館者とともに並ぶことになったが、もし係員に声を掛けていれば優先入場口を利用できたかもしれない。
それか車いす利用者のように、一目で分かるような病気・障害をお持ちの方であれば、係員の方から優先入場口に案内するかもしれない。逆に一目では分からない病気・障害の人にとっては、自ら声を掛けないと優先入場が利用できない。
建物の前に優先入場についての案内・説明があれば、それだけでも利用のハードルが下がるかもしれない。
なお英国館だけに限らないが、各パビリオンへの「優先入場」については、大阪関西万博公式サイトには明記されていなかった。
私は列に並んでからスマートフォンで検索してこのことを知ったのだが、会場内の各パビリオンでも優先入場できる場合があることを明記して欲しかった。
利用したローソンカフェで気になったこと
今回利用した「ローソンカフェ」では、店内は少しでも多くの方に利用してもらうためか、客席は高めのカウンターが中心でイス同士の間隔は狭かった。
問題は車いすの方でも利用できそうな低めのテーブルが少なかったことと、店内の通路が狭かったことである。
一応車いす対応のスペースは店の奥に設けられていたものの、そのスペースに向かおうとすると車いすが移動するにはややきゅうくつな通路を通る形だった。
私が利用した当時は店内がかなり混雑していた。そうなると他のお客さんがいる中で車いすの方は店内を移動しづらい。
例えば車いす対応スペースを店の出入口から近い位置に設置できなかったのだろうか。それと低めのテーブルをもう少し設置できれば、バリアフリーやアクセシビリティの観点からはより妥当だったと思われる。
もちろんより多くの人が利用できるようにすることとのバランスが難しい。
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